預金口座の管理
2020/10/28
目次
【エンディングノートの完成をお手伝いします】
終活について、知っておくと困らないこと、家族を困らせないために必要なこと。そんな終活についてのヒントをお届けし、あなた独自のエンディングノートを完成をお手伝いします。
【財産の引継ぎは重要です】
お金の終活 終末期や死後の手続き・行事について自分で考えて準備する「終活」では、お墓や葬儀の支度だけでなく財産の引継ぎも重要です。そのためには、まず手持ちの金融資産や不動産をリストアップし、必要に応じて集約、そしてどう残すかを考えるということが大切です。そして、お金の終活は早ければ早いほど、できることが増えると考えた方が良いでしょう。
【財産を洗い出してリストを作成 】
預金や株式などの金融機関口座の目録を作った(67歳女性)
WEB上のパスワードを整理した(82歳男性)
【不要な口座やカード類は整理 】
できる限り口座を解約して財産をシンプルにしている(53歳)
ネット証券口座を整理し、銀行は2つに絞り込みたい(56歳)
【 資産リストは定期的に更新 】
財産の状況は年々変わるのでリストは毎年更新していく(64歳)
年に一度、資産の管理は必要。親はしないまま認知症に(54歳)
【 家族など信頼できる人に伝える 】
ここ見たら全てわかるからと子供2人に伝えた(64歳女性)
口座の在りかを伝えておかないと幽霊口座になりかねない(84歳女性)
【通帳や重要書類をそろえておく 】
通帳と届出印の保管場所を子供に見せた(75歳男性)
何かあったら困るのでリストと通帳・印鑑類は×別に保管(64歳男性)
※日経生活モニター参照
【照会に雲泥の差】
保有財産のリストを作る人が増えています。よく聞くのは親をみとった時に十分な引継ぎがなく、預貯金や株式、保険契約の洗い出しに苦労した経験です。自分の死や終末を意識し始め、高まる「子供に迷惑をかけたくない」という思いも映します。リタイヤして時間の余裕ができた頃に始める人が多いようです。いったんリストを作っておけば、相続に備えて遺言を書く際にも役立ちます。 リストにしておきたい項目・不動産・預貯金・株式、債券、投信・生命保険、個人年金・損害保険・貴金属、美術品・ゴルフ会員権・クレジットカード・公的年金などエンディングノートを活用するのも方法です。エンディングノートにはたいていは保有する不動産や金融資産の状況を書き込むページがあります。不動産は場所と面積、名義について、自宅だけでなく投資用もあれば記入します。預貯金は銀行・支店名・口座番号など、株式は銘柄名や株数、証券会社・支店名などを記入するようにしましょう。生命保険やクレジットカードのほか、もしも借入金があれば、それも加えていきます。インターネット取引にも注意しておく必要があります。支店を持たない金融機関についても「忘れずに名称や口座番号を記録しておくのが大切」です。ネット銀行やネット証券であっても、万が一の時は家族が連絡すれば、資産を凍結・精算することが可能です。
【定期更新が大切。見直さなければ意味は半減】
リストで大事なのは記入日を書いて定期的に更新すること。そして家族や信頼できる人にその存在や保管場所を知らせておく。リストやエンディングノートは保管場所を家族には伝えておきましょう。リストを作成する中で改めて保有する口座やカード類の数が多いと感じる人もいると思います。「何のための口座やカードだったのか」をこの機会に確認することも大切です。使っていない口座やカードは解約しても良いでしょう。使わない口座やわずかなお金が残っているだけの口座などは万が一相続が発生した際には、解約などの手続きに子供さんが困りますし、遺言執行を専門家に依頼するなどすると、費用も掛かってしまいます。金融資産の整理についても考えてみましょう。まず、預貯金ですが、転勤の多かった人は各地で作った口座が休眠状態になっていないかを調べ、不要なら閉じる。ただし、キャッシュカードには、電子マネーが搭載されて残金があるかもしれないので、ハサミを入れたり、廃棄したりする前に確認した方が良いでしょう。株式については、配当金を郵便局の窓口で受け取っている人は、「期限切れを避けるため、口座への自動入金方式に変えておく」のも方法です。単位未満株は相続時の移管手続きが面倒なので、証券会社に買い取ってもらうのが無難だと思われます。 ネット管理する資産には特に注意が必要 ・金融資産のうちネット取引分は家族に分かるように伝える・ネット取引口座ごとにIDやパスワードを書き残す・時価変動が激しい商品もあるのでチェック日を記載する・契約中の有料コンテンツは支払い口座の情報も記しておく金融取引の中で特殊なものにも注意を払っておくことが重要です。例えば外国為替証拠金取引(FX)などがそうです。元手の何倍もの金額で投資できる商品ですから、手じまわないままに死亡した場合、家族は気が付くこともなく、損失が膨大になることもあり得ます。預金口座をはじめとして資産の管理はリストやエンディングノートに書き残す。家族の為にも実践してみてはいかがでしょうか。