【終活】年金繰り下げ受給を知ろう、一括受給も増額 72歳受け取りは17%増

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相続・終活マガジン

【終活】年金繰り下げ受給を知ろう、一括受給も増額 72歳受け取りは17%増

2021/05/11

【終活】年金繰り下げ受給を知ろう、一括受給も増額 72歳受け取りは17%増

終活を行っていく際に、年金のことを考えることは欠かせません。しかし、年金の繰り下げ受給が有利な制度に一部変更がされることを知っている人はあまりいません。新しい制度は老後資金の設計にも影響を与えるので、今から理解しておくと良いでしょう。終活の際の必須知識です。

 

【繰り下げ後の受給方法は2つあります】

年金は原則65歳から受給が開始されます。しかし、開始を1カ月繰り下げるごとに0.7%増額されます。現在は70歳まで繰り下げられますが、2022年4月から75歳まで選択肢が広がります。70歳から受け取れば42%、75歳からなら84%の増額となります。

 

繰り下げの年齢は例えば「75歳から」などと事前に決める必要はありません。受給開始の請求をしなければ自動的に繰り下げ状態になるので、必要になれば請求をすれば良いことになっています。繰り下げ後の受け取り方は通常の「フル増額」と、まとまった資金が必要になった場合の「一括受給」の2つがあります。まずは、現在の仕組みを見てみましょう。

70歳になった月の翌月以降に請求をするとどうなるでしょうか。手元に資金が多く、請求を忘れていた人などが72歳で請求した場合にフル増額を選べば70歳時点で繰り下げ請求をしたとみなし、5年分42%の増額となります。受け取る際はまず70歳からの2年分をまとめてもらい、72歳以降は42%増の額を毎月受給します。

 

一括受給の場合、年金の時効は最大5年分なので、増額なしの5年分を一括で受け取ります。ただし、65歳からの2年分は時効消滅するため、注意が必要です。(図1のB)

 

繰り下げ受給の選択肢が75歳までに広がった後はどうなるでしょうか。75歳を過ぎてフル増額を請求すると、75歳時点で請求したとみなします。例えば、77歳なら75歳で請求したとして、10年分84%を増額した金額を75歳以降の2年分まとめて受け取り、その後は毎月受給します。

 

 

【改正後は一括受給も有利になる】

大きな変更は一括受給です。23年4月から仕組みが図2のように変わります。70歳の誕生日から80歳の誕生日の前々日までの請求であれば、5年前に繰り下げ請求があったとみなします。例えば、72歳での請求(図2のC)なら、67歳で請求したとして65歳以降2年分の増額率16.8%を反映した金額を5年分一括でもらい、その後は同額を毎月受給する方式となります。一度に多くの資金が欲しい時の一括受給でも金額が増える点が現在と異なり、有利です。

選択期間を過ぎた77歳での請求(図BのD)でも基本は同じです。5年前に請求したとして72歳時点での7年分の増額率58.8%を反映した金額を5年分一括受給し、その後は同額を毎月受給します。CもDも一括でもらえるのは5年分ですが、その前の時期の分についても繰り下げの増額分として今後毎月受け取る金額に反映するため、実質的に時効消滅はなくなります。

 

図にはありませんが、80歳の誕生日の前日以降は、一括受給の新方式の適用がありません。何歳で請求しても75歳でフル増額方式で請求したとみなし、10年分の増額率を反映した金額を5年分はまとめて受給し、その後は同額を毎月もらいます。例えば、82歳での受給開始なら84%増えた額の5年分をまとめて受け取り、その後は毎月同額を受給します。ただし75歳以降の2年分は時効消滅してしまいます。

 

図2の新制度の適用は繰り下げの選択肢が75歳まで広がる対象である、22年4月時点で70歳以下の人だけです。すでに繰り下げ状態にある人でも22年4月時点で70歳を超えていれば現在の仕組みが適用され、一括受給の場合の増額はありません。対象の人でも新制度の恩恵を受けようと思えば23年4月以降まで請求を待つ必要があります。(1年遅れるのは関係機関のシステム改修に時間がかかるためです)

 

【長生きリスクに備えよう】

年金の本質は長生きリスクに備える保険です。資金に余裕がある場合は繰り下げの検討も長寿時代の重要な選択肢です。70歳以降は一括受給でも増額されるという変更内容を知っておくことは、繰り下げるかどうかの大事な判断材料の一つとなります。

 

繰り下げ中に受給の請求をしないまま亡くなれば、遺族の請求で65歳時点での年金額が「未支給年金」としてもらえます。ただ時効は5年なので最大で5年分です。この仕組みは現在も23年以降も変わりません。68歳で請求すれば、3年分、70歳以降の請求なら何歳でも5年分です。

 

終活の際に参考にしてみてください。

 


この記事は終活を考えている人、終活をやっている人のために、参考になればと書かれています。終活について、ご質問、ご相談があれば、お気軽に「終活について教えて欲しい」とご連絡ください。「終活」のアドバイザーがお答えします。あなたの大切な「終活」を充実した「終活」にしていただくために、終活のアドバイスさせていただきます!

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