【事業承継】事業承継は何歳から、どのような順番でよういすれば良いのか?
2022/06/08
目次
【後継者が何歳のタイミングで事業を承継させるのか考える】
事業承継のタイミングは現経営者にとっては「引退のタイミング」ですが、後継者にとっては「新たな挑戦を開始するタイミング」です。後継者にとって最適なタイミングで事業を承継させるという視点で考えてみましょう。
【後継者が40代の間に事業承継するのがベスト!?】
株式会社野村総合研究所が2012年にまとめた調査によると、40歳~40歳の間に事業を承継した経営者は、他の年齢層で事業を承継した経営者に比べ「ちょうどいい時期に事業を承継した」と考えている割合が多いことが分かっています。そして、事業を承継した年齢が遅くなるにつれて「もっと早い時期に事業を承継したかった」と考えている割合が多くなっています。
企業の生き残りのためには、リーダーの経験値も必要ですが、時代の変化に合わせて柔軟に事業を変革させていく若いエネルギーも不可欠です。一つの事業の賞味期限は30年などといわれることもありますが、先代経営者と全く同じことをしていて通用するような業種はないでしょう。ニーズや法規制、競争環境などの変化に対応するためには過去の経験以上に情報に対する敏感さや創造力、チャレンジ精神が必要です。
もちろん、「若ければいい」という単純な話ではなく、リーダーシップを発揮するためには失敗を含めた実績も重要です。ビジネスパーソンとしての経験値とエネルギーがバランスよく整う年齢層として40代で事業を承継した経営者が「ちょうどいい時期に事業を承継した」と考えているのには納得感があります。
【事業承継をさせたい年齢の5年~10年前から徐々に準備】
事業承継には5年~10年の準備期間が必要だと言われています。仮に後継者が40代の時期に事業を承継させようとするならば、その5年~10年前には準備を始めるのが望ましいということになります。そのためにも、しっかりとした計画を立てることが大切です。