【相続】遺品整理を知ろう~遺品整理は大変なことばかりではない!~
2024/11/22
目次
【遺品整理には良いこともある】
これまで遺品整理の大変さを書いてきましたが、じつは遺品整理にも良いことがあります。それは遺品整理をしていると、思いがけないものが出てくることです。
たとえば、大切な想い出の写真だったり、自分が子どものころに描いた親の絵だったり、自分がプレゼントしたものだったり…想い出深いものが出てきて、あのころにタイムスリップしたかのような気持ちにさせてくれます。こういった想い出の品は、かなりの高確率で出てくるものなのです
【お金や金の地金(じがね)が出てくることも!】
さらに言うと、現金や貴重品が出てくることもあります。実際、遺品整理業者さんの話では、遺品整理をしていたら家の中から現金が出てきたという話はごまんとあるようです。
たとえば、缶の中から600万円が出てきた話や、キャリーバッグの中から2000万円が出てきたとう話もあります。また、タンスの中から衣類に挟まれた3000万円が出てきた、整理によって見つけ出した鍵で金庫を開けると中から5000万円が出てきたなどの話もあるようです。
現金だけではなく、金の地金(インゴット、金の延べ棒と言うこともあります)が出てくることもあります。商品券や図書券、テレホンカードが山のように出てくることもあります。
特に、亡くなった方の寝室からは貴重なものがよく見つかります。人間の心理として、お金や証券、預金通帳、宝石、貴金属などは、自分の目の届く範囲に置いておきたいと思うのかもしれません。
ですから、遺品整理をするときには、貴重品が保管されていないか、亡くなった方の寝室から整理をすることをおすすめします。
【「へそくり」はこんなところに隠されている!】
ここで参考までに、「へそくり」の隠し場所について、お教えしておきましょう。
へそくりはだいたい次のような場所に隠されているものです。
「へそくり」の隠し場所ベスト10
①食器棚
使わない食器や土鍋の中に現金や時計、貴金属などがよく隠されています。
②仏壇
仏壇の中には現金のほかにも、指輪、ネックレス、ペンダント、ブローチ、イヤリング、ブレスレット、時計など、貴金属がよく隠されています。普段拝んでいる場所なので、隠し場所に適しているのかもしれません。
③押し入れ
押し入れの中からカバンが出てきたら、カバンの中を確認しましょう。通帳や印鑑や有価証券が入っていることがあります。
④タンス
タンスの奥もよくある隠し場所です。タンスの引き出しの下に紙が敷いてあって、その紙をめくると現金が出てきたことがあります。
タンスの引き出しは全部引っ張り出して確認したほうがいいでしょう。なぜなら、引き出しの奥に貴重品が布にくるまって隠されていることがあるからです。
⑤カーペットや畳の下
よくある隠し場所ですが、カーペットの下に1万円札が敷き詰められていることがあります。畳の下に現金が1枚1枚敷かれていたという例もあります。カーペットや畳をはがして確認しましょう。
⑥冷蔵庫
通常は食品をしまっておく場所ですが、カモフラージュとして現金を隠していることがよくあります。冷蔵庫から4000万円が出てきたケースもあります。
⑦額の絵の中
もし額装があったら、裏板を外して確認しましょう。絵と裏板の間にも、高い確率で現金が隠されています。
⑧ベッド
ベッドの布団とスプリングマットの間にも現金が隠されている可能性があります。
⑨物置
物置の大型の植木鉢の中から7000万円が出てきたケースもあります。普段使わない意外な場所ですが、確認するようにしましょう。
⑩天井裏
天井裏からお金が見つかることもよくあります。
【ご祝儀袋の中も再度確認を!】
押し入れの天板を1枚はずしたところから天井裏に隠しているケースがよくありますので、チェックしてみてください。
ほかにも、意外なところから現金が出てくるところがあります。それは、ご祝儀袋の中です。カバンの中にご祝儀袋が20~30枚入っていたら、必ず中を確認するようにしてください。
「ご祝儀袋の中に現金なんて…」と思われがちですが、中を開けてびっくり。現金が入っていることが往々にしてあるのです。取り忘れや記念として残されているケースがあります。
見つかったのが旧札であっても、問題ありません。銀行で現在使われている紙幣に交換(預金)できます。遺品整理は大変ですが、このように現金や貴金属が出てくることが多々あるのです。亡くなった方の遺した価値のあるものを無駄に捨てるようなことがないよう、ここに挙げた場所はきちんと確認するようにしてください。
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