【相続】後悔しない遺品整理①
2024/11/26
目次
【購入時の値段を基準にしない】
買ったときは高かったものも、今売るとなると売れないことも
「これは高かったものだから捨てるのはもったいない」とか、「これは20万円もした着物だから捨てたくない」というように、購入時の値段を基準にして、捨てるか捨てないかを決める人がいます。
確かに、高かったものを捨ててしまうのは惜しい気もします。しかし、購入時の値段が高かったからといって、必要のないものを取っておいても仕方がありません。場所を取るだけです。
また、買ったときは高かったものでも、今売るとなると値段がつかないものもあります。昔は高価でも、現在は高値が付きにくいものには次のようなものがあります。
●着物
●プラズマテレビ
●桐タンス
●婚礼タンス
●化粧台
●毛皮のコート
これらのものについては、購入時の値段を気にして、勿体ないと思うことはやめたほうがいいでしょう。
【捨てるものと残すものを分ける基準は三つ】
想い出の品も残しすぎない
では、捨てるものと残すものを、どのような基準で分ければいいのでしょうか?
残す基準は、基本的には次の三つです。
①今すぐ使うもの
②売れそうなもの
③想い出の品
「①今すぐ使うもの」とは、本当に使う予定のあるものです。「いつか使うかも?」ではなく、「今使う」ものだけを残しましょう。
「②売れそうなもの」とは、リサイクルショップで売却できるものや、オークションサイトやフリマアプリで売れるものです。どんなものでも売れる可能性がありますが、とっておく場所の問題もありますので、「売れそうなもの」だけに絞って残しておきましょう。
「想い出の品」とは、故人が生前、大切にしていたものや、故人の想いが詰まったものなどです。たまに「楽しい想い出が詰まっているから全部取っておきたい」と言う人がいますが、実際、取っておいたところで、段ボールに入れてしまってあるだけということが大半です。
気持ちはわかりますが、故人のお気に入りの洋服やお茶碗、故人が身につけていたものなど、数点程度にしておくのがいいでしょう。生前たくさん親孝行をしておけば、ものに執着することがなくなることもあるので、できるだけ親孝行をしておくことが大切だと言えるでしょう。
【想い出の品はこうして処分する】
●写真は1冊のアルバムに入るだけにする
遺品整理をしていると、押入れの中などからプリントされた写真が大量に出てくることがあります。何冊ものアルバムにきちんと整理されているケースもありますが、大量に出てくる場合の多くは、段ボールに無造作に入れられているケースがほとんどです。
このような場合、保管スペースがあればすべて取っておいてもいいでしょうが、スペースがない場合は、1冊のアルバムにまとめて厳選して保管しておくことをおすすめします。
また、プリントされた写真をスキャンして1枚のCDに入れてくれるサービスもありますので、これを使えば大量の写真をすべて保管することも可能です。ただし、写真の枚数によっては何十万円もかかることもありますので、頼む場合は費用対効果を考えたほうがいいでしょう。
●賞状やトロフィーは一番良いものだけをとっておく
遺族が処分に悩むものの一つに、亡くなった方の賞状やトロフィーがあります。故人が生前、大切に飾っていたものだけに、捨ててしまうのは忍びないと思う人もいるかもしれませんが、実際には賞状やトロフィーは捨ててしまう人がほとんどです。ただし、勲章や褒章、オリンピックのメダルのような価値のあるものは、取っておく人が多いようです。
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