【相続】後悔しない遺品整理②

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相続・終活マガジン

【相続】後悔しない遺品整理②

2024/11/27

目次

    【後悔しない遺品整理の手順】

    自分でやる場合の四つのステップ

    遺品整理に直面した人から出てくる悩みが「どこから手をつければいいのかわからない」というものです。初めての人にとっては、わからないのも無理はありません。そこで、自分で遺品整理をする場合の、後悔しないための手順について、簡単に説明しておきたいと思います。

     

    一番にやるべきことは、貴重品を探すことです。現金、預金通帳、印鑑、貴金属、宝石、有価証券、保険証券、権利証などのほか、骨董品など高く売れそうなものは取っておきます。このとき、すぐ使うものや想い出の品など残しておきたいものも、別にしておきましょう。

     

    二番目は、リサイクルショップに連絡をして家に来てもらい、買い取れるものはすべて買い取ってもらうことです。モノにもよりますが、大きな家具など処分に困りそうなものは、タダでもいいから引き取ってもらえればラッキーと思ってください。

     

    三番目は、燃えるゴミや資源ゴミ、不燃ゴミなど、家庭で捨てられるゴミを捨てることです。また、粗大ゴミで捨てられるものは市区町村役場に連絡し、所定の料金を支払って取りに来てもらうか、市区町村が管轄している廃棄物処理場(クリーンセンター)に持っていき処分します。手間な方は民間の廃棄物処理業者に自宅まで取りに来てもらうこともできます。

     

    テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンの4大家電は、リサイクル券を買って自分で電気屋さんに持っていけば引き取ってもらうことができます。ただし、3000円~1万円程度の運搬代を負担すれば、取りに来てもらうこともできます。

     

    四番目は、廃棄物処理業者に連絡し、残ったゴミをすべて処分してもらうことです。ここまでの作業で、家の中のものはかなり減っていると思いますが、まだ捨てるものが残っている場合は、廃棄物処理業者に頼んで引き取ってもらいましょう。

    【自分でやるのと遺品整理業者に頼むのとではどちらが得か?】

    金額だけで比較すれば自分で持ち込んだほうが得になることが多い

    先ほど遺品整理を自分(遺族)でやる場合の手順を紹介しましたが、自分でやる場合と遺品整理業者に頼む場合では、どちらが得なのでしょうか?

     

    ここではワンルームの遺品整理を例にして、金銭的な比較をしてみたいと思います。

    まず遺品整理業者に依頼する場合ですが、ワンルームで一人暮らしのケースでだいたい4万~6万円です。これに対して、自分でやる場合はいくらでできるかと言うと、ワンルームの場合であれば、先ほど紹介した4ステップのうち3ステップですべてのものを処分できるケースがほとんどです(廃棄物処理業者に頼む必要なし)。

     

    したがって、処分にかかる費用は粗大ゴミの収集料と4大家電のリサイクル料金だけですので、だいたい2万4000円程度で処分できる計算になります(4大家電の運搬代は除く)。

     

    さらに、粗大ゴミで出すのではなく、自分でクリーンセンターに持ち込む場合は、収集してもらうよりも安くなりますので、トータル1万8000円程度で処分できることになります(トラックのレンタル料、ガソリン代は除く)。

     

    こうして比較してみると、自分でクリーンセンターに持ち込むのが一番お得です。しかし、1人ですべてを行うのは難しいですし、トラックがない場合は借りなければいけません。その労力と時間とコストを考えると、遺品整理業者に依頼するという選択肢も十分検討に値するのではないかと思います。ゴミの量によっては、自分で処分場に持っていったほうが安くすむ場合もあります。

    【デジタル遺品の整理方法】

    デジタル遺品に関するトラブルが増加中

    パソコンやスマホなどの中に保存されている写真や動画などのデータは「デジタル遺品」と呼ばれています。

    近年、遺品整理の際に、故人が使用していたパソコンやスマホのパスワードがわからないために、このデジタル遺品を開くことができなくて困ったというトラブルが増えています。

     

    遺品整理後、パソコンやスマホを取っておいたけれども、開けることができずに、放置したままになっている人も多いようです。

     

    ネット銀行やネット証券の口座にやみくもにアクセスするのは危険

    デジタル遺品の中に残っているのは、なにも写真や動画だけとは限りません。ネット銀行、ネット証券などの取引をしていることもあります。

     

    パソコンやスマホが開けないと、ネット銀行などの口座の残高を確認することも、口座にあるお金を出金することも難しくなります。

     

    だからといって、むやみにパスワードを予測して、次々とアクセスを試すのは危険です。なぜなら、パスワードの入力に何度も失敗してしまうと、不正アクセスから個人情報を守るシステムが機能して、ログインできなくなったり、データが消去されたりすることがあるからです。

    ネット銀行やネット証券では、普通の金融機関と同じように相続手続きを行うことができますので、このような試みは無用です。

     

    パソコンやスマホのパスワードを解除してくれる業者もある

    亡くなった方が使用していたパソコンやスマホの中にあるデジタル遺品をどうしても確認したい場合はどうすればいいのでしょうか。

     

    そのときは、むやみやたらとトライするのではなく、専門の業者に依頼すればいいでしょう。専門業者は「デジタル遺品パスワード」などのキーワードで検索すれば見つかります。

     

    費用は業者によってさまざまですが、相場は7000円から3万円くらいです。パソコンやスマホのパスワード解除を業者に依頼する場合、パソコンやスマホを業者宛てに送るのが一般的です。

     

    しかし、中には自宅まで出張に来てくれる業者もありますので、業者に相談してみるといいでしょう(出張費は別途かかります)。

     

     

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